春が訪れる頃となりました

拝啓

寒さの中にも春を感じる頃となりました。

ご家族様、並びにご関係者様におかれましては、益々のご清栄のこととお喜び申し上げます。

日々、怒涛の激務と対峙しております介護一年生の若輩者である小生ですが

上司に「貴殿においては、ブログの更新が滞っているようだが、なにゆえに?」と

笑顔で凄まれましたので、宿題として持ち帰りまして、喜んでサービス残業とさせて頂いております

私は、ストーリーを大切にしたいといいますか、言葉は悪いですが「なあなあ」で上げたくはない

のですが、そうも言ってる余裕はなく、本日のユニットの利用者さまの日常を上げます

本日正午前に、ご家族様からお手紙が届いたと、事務方がユニットまで届けにきました。昼食前でしたが、さっそくY様にお手紙を渡します。

すると、Y様「おお、、そうかそうか」と、凛とした表情で、手紙に目を通されておりました。

 

 

開封した手紙をそっと、Y様に渡します。しかと目を通されるY様。もちろん内容の解釈が難しいところなど、私も献身的にサポートさせて頂きます。

 

この時間は昼食前のお時間です。ユニット利用者の皆様は食席にいらっしゃいますので、すかさずキャメラを構えました。

はんなりなF様。「お写真撮らせてください!」で、この素敵なSHOT頂戴させて頂きました。本日は入浴介助もご一緒に。また2ユニット内をユニット職員持ち回りでしっかりと手引き歩行にて、歩行介助しております。日々の日課としては、ユニットを出て廊下にある油絵を一緒に見て、その絵画に関してF様と「ここはどこでしょうね」と話し合っている時間が、キラリと光るF様を垣間見れております。

 

S様は、本日別の利用者様が受診で外出する際に、ユニットに訪れた相談員の女性に「Sさん!元気ですか?」って声かけに「うんうん」と、嬉しそうに頷かれていました。私にはそんなに大きくリアクションしてくれません。残念ですが、根気よく日々ご一緒しております。といいながら笑ってくれる時が少しづつ増えてきているような気がします。

 

そんなS様が横目にちらちら見ているのは

F様。ファーストコンタクト時は「うるせえな」と半ば門前払いといった様相でしたが、昨今はその言葉もほぼ聞くこともなくなり、男同士の暗黙のコミュニケーションが成立していると確信しております。カンファレンスを重ね、主食量も増え、しっかりとお食事もご満足頂いている印象です。こないだ食べ過ぎなのかげっぷしておりました。本日も全身の乾燥肌のケアと、全更衣交換となどで、軽く20分ほど、男同士仲良くくんづほぐれずしております。ちょっとしたスポーツです。

 

日々を重ねる度に、どんな半生だったのでしょうかと知りたくなるK様。ユニット職員からは「Kさん!Kさん!」と、愛されております(もちろんどの利用者様もです)。昨日は入浴介助で一緒にお風呂に入りました。お風呂を出て更衣するとき、写真のトレーナーを見てハッとした表情で、「これ私のでしょ!」と懐かしんでおりました。不思議というかKさんは、言葉のボキャブラリーが日に日に増えてきております。職員に沢山「ありがとう!」「どうもありがとう!」と感謝の言葉を伝えて頂いております。こっちが「ありがとうございます」という立場なのに

 

T様。いつも居室に訪れる職員を待ってくれています。その時には業務が終わり部屋を出る職員を「もういっちゃうの?」と、呼び止める一面も御座います。とても気丈で我慢強いT様です。居室からリビングへの移動にお部屋に入ると「やっぱりね、私はね、男の人に迎えにきてもらった方がいいな」と言ってくださいます。モテてます。感謝です。

 

K様。いつも楽しくおしゃべりされております。良く笑って良く食べてます。でもふと寂しくなる時間があって、帰宅願望が強く出る時もあります。コロナでなければ毎日でも面会に来れるのに、コロナのせいでいろんな制約が出来て、会いたくても会えない・・・ そんな時間がもどかしく感じます。K様は自分の事よりも、ご家族様のことをいつも、気に掛けております

 

 

M様。寡黙な方ですが、ふと流れるニュース番組で悲しいニュースに私が憤りを感じながら「こんな酷い話しってあっていいの?」と声に出していると、たまにとても共感してくれて「そうだね」「可哀そうだよね」と、事件のもどかしさを二人で共有させて頂いております。今日も職員のお手伝いをして頂きました。何か手を動かしているときのM様にエネルギーを感じております。この時期はお肌の乾燥を気にされておりますので、出来うることならば、化粧水とローションがあれば、きっとM様は喜んでくれると勝手に野郎のわたくしが思っております。このブログを拝見された暁には、是非アクションのほど宜しくお願い致します。

 

F様。とても明るいF様は、いつも私が馬車馬のように諸先輩方からこき使われている姿を見て、手伝ってくれる優しい方。乾燥しているこの時期の居室リネン交換は、静電気が嫌いな私にはもはや苦行以外の何物でもないのですが、そこでF様にいつも御協力頂きまして、布団カバーを取る作業を一緒にやっております。カバーを外すごとに、みるみる静電気がF様に蓄積されていくのですが、F様は静電気に強く、。わたしがF様の協力しながらリネン交換を行う際に、F様に触れる度に「バチバチッ!」と、とんでもない静電気が二人を襲うのですが、静電気に悶絶し、涙目の私をみて、「もう可笑しくってお腹が痛い!」と大笑いしているF様は、「静電気?全く痛くないです」と、心強い言葉を下さっております。

 

 

 

N様。今日は受診で9時から外出でしたので、昨日のお写真です。たんぽぽユニットはなかなか髪を結ったりする時間もテクニックを持っている職員も少ないのですが、ユニット職員Hさんが、こんなかわゆい髪を結うアイテムを持参し実践してくれて、見た瞬間すぐさまカメラを引っ張り出し、このSHOTでこの笑顔頂戴しております。今日も受診から帰ってきたN様を見てホッとして思わず「おかえりなさい!おばあちゃん!」と言ってしまいました。おばあちゃんなんて言ってしまって、大変申し訳御座いませんでした。N様の笑顔は本当に素敵で、溜まっている悪いガスがカラダから抜けるような、そんな感覚になります。

 

というわけで、またつらつらと私情を交えてブログを展開させて頂きました。

「なんでもないようなことが、幸せ」

そんな日々を、限りある時間と対峙しながら、ブログで公開していていけたらいいなと

そう感じて止まないです

早くも花粉症が猛威を振るっているようです。時節柄皆様ご自愛くださいませ。

写真/文 天然パーマの職員H